
第12号 2004年3月15日
「スタッフ」を求めています。所謂、人材募集、というやつです。どんな人を求めているのか?勿論、こういう業種ですから、音楽が好きであること(というか、音楽に対する敬愛の念、とでも言いましょうか・・・)、ビジネス・センスに溢れている人、そして、英語力があると良いですね。そんなところでしょうか・・・・。我こそ、と思う方がいらっしゃいましたら、「この会社でやりたいこと」といったような趣旨で400字から800字くらいにまとめた文章を送っていただけると有難いです。
規模の大小はあれど人を束ねる立場にある人間が集まると「いい人いない?」という話がよく出ます。人余り、という世の中の流れとは正反対のようなセリフが飛び交う風景ですが、確かに、人を評価する事、その人の資質を見抜く事、それを短時間の面接でやる、などということは不可能に近い事に思えてきます。
「おたくの業界は特殊だからなあ・・・」と、よく言われます。「そうかなあ・・・」という思いがあります。資本主義社会で業を営むわけですから、何やかや言ったって、利益を生み出すことが必須命題であることは他の業種と変るところは無い。「ヒットした、とか、しなかった、とか、まるでトトカルチョをやっているみたいだね」とも言われます。でも、それは電化製品の新製品開発において、膨大な投資にもかかわらずサパッリ売れなかった商品が存在することと根本において違いはないでしょう。違いがあるとすれば、我々が扱う商品は一般消費財と違って、趣味嗜好の世界に属するものであり、ちょっと大上段に振りかぶって言わせてもらえれば、芸術・文化商品を生み出す仕事なわけです。よく言われるように、我々の商品、無くなったからといって、人の命に直接的にかかわるものではないのですが、はるかの昔から続いてきた音楽創造の流れを切らすことなく、今の時代を生きるアーティストたちの創造の場を提供し、併せて、偉大な先人達が残してきた音楽文化を次の世代に、その次の世代に伝えていきたい、その一端を担う存在でありたい、と思いながら毎日の仕事をしているわけです。そんな輪の中に加わってみませんか、というわけです。
私は、大学紛争の真っ只中で大学生活を送った世代ですが、ある団交(こんな言葉、もう死語かな・・・)の席で一人の教授が言った「もっと文化的にラジカルになれ」という言葉が妙に心に残り、今に至っています。「政治信条は移ろい易い、でも、しっかりとした文化的信条を持った人間はブレない(どっかのCMみたいですが・・・)」、という意味に解釈をしてきました。この国が、ここまで来てしまったことと無縁ではないように思えるのですが・・・。ちょっと、あらぬ方向に話が来てしまいました。ともかく、素晴らしき人材を求む、です。
※スタッフ募集は終了いたしました
海老根久夫
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