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New Relwase Now On Sale

りんごの子守唄シリーズ完結編 みんな おやすみ またあう日まで…

2007.11.21 On Sale! V.A./Apple of our eye りんごの子守唄(白盤)
VACM-1330 \2,940 ( tax incl.)
女性盤(赤盤)、男性盤(青盤)に続き、
ジョン、ポール、ジョージ、リンゴ=FAB4が
ビートルズ解散後に発表した名曲の数々を、
男女混声デュエットでおくる
夢のララバイカバー集(白盤)
作品紹介楽曲解説参加アーティスト
〈りんごの子守唄〉シリーズ、ついに完結篇! ことの始まりは「寝ても覚めてもビートルズのことばかり考えてる」音楽家・鈴木惣一朗の10代にまで遡る。その頃から実際にビートルズを子守唄がわりに育った彼にとって、「ヘルタースケルター」でさえ心和ませてくれるララバイだったとか。そのココロは「そこに大きな愛が溢れているから」。つまり〈りんごの子守唄〉シリーズは、ビートルズを巡る愛についての旅でもあるのだ。そういった意味でも本作は、フィナーレを飾るに相応しいラヴ・アルバムに仕上がっている。  シリーズ第一弾、『赤盤』は女性アーティスト、続く『青盤』では男性アーティストたちによるカバーでビートルズ・ナンバーの新たな魅力を引き出してきたが、本作『白盤』はその両作に参加したアーティスト+αによるデュエット・アルバムという仕組みになっている。その組み合わせについては、お互いにアーティストとしてリスペクトしている者同士、その秘かなラヴコールを念頭においてコーディネイトされたらしい。その結果、Ann Sally&細野晴臣から始まって、湯川潮音&曽我部恵一、YO-KING&土岐麻子など、本シリーズならではの豪華&異色カップルが続々と誕生した。さらに本作のポイントになっているのが、選曲がビートルズ解散後のメンバーのソロ・アルバムからエントリーされていること。そこには監修者のこんな想いが込められているのだ。

「僕はリアルタイムでビートルズの解散を経験したわけだけど、僕にとってビートルズはそこからまた広がりを持ち始めた。それぞれのソロを追っていく楽しみ。みんな好き勝手にやってるようで、どこかでビートルズを意識してるんだよ。つまり、ビートルズは1/4ずつになったわけじゃなくて、4倍になった。そうやって、ビートルズは解散後もずっと生き続けてるんだと思う」  4人それぞれが自分のソロを通じて伝えてくれたビートルズへの想い。それを丁寧に拾って構成された本作は、二重の意味でビートルズへのラヴレターになっているわけだ。また、アルバム全体のアレンジがシリーズ中もっともミニマムでクワイエットなのは、「歌声が交わる瞬間がもっともカラフルだから」。その瞬間を際立たせるための演出らしく、なんだか聖歌集みたいな雰囲気がある。静かに耳をそばだてて聴いていると、ぽつんと小さな灯りが胸の奥にともるようでもあり、そのほのかな灯りの温度さえ感じられるアルバムだ。だからこそ、ラスト・ナンバー『ハッピー・クリスマス』の「War Is Over」というシンプルなフレーズに、ビートルズが伝えようとした大きな愛の力を素直に感じることができるんだと思う。つまり、りんごをふたつに割るとそこにハートマークが生まれるように、このアルバムのどこを切ってもハートマークでいっぱいなのだ。
Love / アン・サリー+細野晴臣
[試聴]Love / アン・サリー+細野晴臣[試聴]Love / アン・サリー+細野晴臣
ジョン・レノン『ジョンの魂』(70年)に収録された名曲。このアダルトな組み合わせは、本作が企画された最初の段階で決まったらしい。Ann Sallyはこれまで細野ナンバー「三時の子守唄」をカヴァーしているが、細野さんもAnn Sallyのシンガーとしての才能には注目していたようで、まさに相思相愛デュエットといえる。ハリー・ホソノ&ザ・ワールド・シャイネスでヴォーカリストとしての深みを増した細野さん。Ann Sallyの凛とした歌声に、細野さんのダンディな歌声が重なる瞬間がなんとも艶っぽい。
Oh My Love / ハナレグミ+原田郁子
[試聴]Oh My Love / ハナレグミ+原田郁子[試聴]Oh My Love / ハナレグミ+原田郁子
ジョン・レノン『イマジン』(71年)から。原田郁子と永積タカシ(ハナレグミ)はohanaを始め、これまでにも共演済み。かつて鈴木惣一朗はハナレグミのアルバムをプロデュースした際、そこに参加した永積と原田とのレコーディングを通して、ふたりの歌の相性の良さをつくづくと感じたらしい。今回、鈴木惣一朗みずからが二人にこの曲を歌って欲しい理由を書いた手紙を送り、アルバムへの参加を熱望したとか。二人が一本のマイクに向かっての歌入れだったらしく、そんな親密な雰囲気が歌声から伝わってくるようだ。
Blue Bird / 千葉はな+蔡忠浩
[試聴]Blue Bird / 千葉はな+蔡忠浩[試聴]Blue Bird / 千葉はな+蔡忠浩
ポール・マッカートニー&ウィングス『バンド・オン・ザ・ラン』(73年)から。千葉は「羊毛とおはな」というアコースティック・デュオで最近注目を集めている新人シンガー。その歌声を聞いた鈴木惣一朗が、すぐさま本作に誘った。bonobosの蔡は『青盤』でもお馴染みだが、ビートルズ・ファンであることから曲の理解も深い。ちなみに千葉のヴォーカル・パートはたった一回でOK。本人はもっと歌いたかったそうだが、鈴木惣一朗の「僕を信じて」のひと言で、このみずみずしいテイクが採用された。
Only You(And You Alone) / 小池光子+細野晴臣
[試聴]Only You(And You Alone) / 小池光子+細野晴臣[試聴]Only You(And You Alone) / 小池光子+細野晴臣
リンゴ・スター『グッドナイト・ウィーン』(74年)に収録されたプラターズのカヴァー。リンゴ版はニルソンがアレンジを手掛けていて、リンゴのハートフルな持ち味を引き立てている。ビューティフルハミングバードの小池光子と鈴木惣一朗は一緒に『細野晴臣トリビュート』に参加して、「三時の子守唄」をカヴァーした仲。今回、小池はその憧れの細野さんとデュエットを披露、というか、細野さんは“語り”の部分を担当して、シブい声で恋の告白を聞かせてくれる。
Imagine / YO-KING+土岐麻子
[試聴]Imagine / YO-KING+土岐麻子[試聴]Imagine / YO-KING+土岐麻子
ジョン・レノン『イマジン』(71年)に収録された大名曲。鈴木惣一朗いわく「〈イマジン〉って、プロテスト・ソングみたいな受け止められ方をしてるけど、ジョンがヨーコとの幸福だった頃を思って作った曲でもある。そういった愛の歌に戻したいんだよね」。そこで選ばれたのが、〈りんごシリーズ〉初登場のYO-KINGと土岐麻子との組み合わせだった。いつになくデリケートなYO-KINGの歌声に、優しく相づちをうつような土岐麻子のハーモニー&モノローグ。〈「イマジン」が最高のラヴソングだと想像してごらん?〉、なんて歌ってるみたい。
Be Here Now / 永山マキ+おおはた雄一
[試聴]Be Here Now / 永山マキ+おおはた雄一[試聴]Be Here Now / 永山マキ+おおはた雄一
ジョージ・ハリスン『リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』(73年)から。比較的地味な印象のアルバムだが、鈴木惣一朗からすると「子守唄にするにはぴったりの良い曲がたくさん入ってる」らしく、「おおはた君の歌声がジョージに似てるって思いついた瞬間、この曲でいこうと決まった」そうだ。永山マキはモダーン今夜のシンガーであり、昨年ソロ・アルバムをリリースしたばかり。二人の歌声の相性の良さが際立つ幻想的な仕上がりになった。
My Love / 土岐麻子+おおはた雄一
[試聴]My Love / 土岐麻子+おおはた雄一[試聴]My Love / 土岐麻子+おおはた雄一
ポール・マッカートニー&ウィングス『レッド・ローズ・スピードウェイ 』(73年)から。cymbalsのリード・シンガーとしてデビューした土岐だが本シリーズには初登場。鈴木惣一朗いわく「竹内まりやに通じるような、プレッピーな(お嬢さんっぽい)歌声が魅力」。そんな土岐の歌声を実力派シンガー・ソングライター、おおはた雄一がそっとサポート。どこかカレッジ・フォークっぽい清々しさがプラトニックな愛の余韻を残す。
Look At Me / 湯川潮音+曽我部恵一
[試聴]Look At Me / 湯川潮音+曽我部恵一[試聴]Look At Me / 湯川潮音+曽我部恵一
ジョン・レノン『ジョンの魂』(70年)から。湯川は『赤盤』でもジョンの曲「ビコーズ」をカヴァーしていたが、「Look At Me」はもともと彼女が好きな曲だったらしい。お相手を務めるのは、本作で続けてジョンのカヴァーとなる曽我部恵一。それぞれにリスペクトしあう二人の初共演であり、これまでありそうになかった豪華な組み合わせだ。鈴木惣一朗によれば「ジェーン・バーキンとセルジュ・ゲンスブールのデュエットの雰囲気もちょっと入れてみた」らしく、繊細さのなかに仄かな色香が漂っている。
All Things Must Pass / 中納良恵+星野源
[試聴]All Things Must Pass / 中納良恵+星野源[試聴]All Things Must Pass / 中納良恵+星野源
ジョージ・ハリソンの名作『 オール・シングス・マスト・パス』(70年)のタイトル曲。原曲の持つレイドバックした雰囲気を抽出するために選ばれたのは、EGO-WRAPPIN'の歌姫であり、初のソロ・アルバム『ソレイユ』をリリースしたばかりの中納良恵。そのブルージーな歌声を受け止めるのが、SAKEROCKの星野源という異色の組み合わせだ。これまで星野は高田漣のアルバムで細野さんのカヴァーを披露したこともあるが、囁くようなハスキー・ヴォイスでさりげなく存在感を放ってる。
Here Today / Ann Sally+蔡忠浩
[試聴]Here Today / Ann Sally+蔡忠浩[試聴]Here Today / Ann Sally+蔡忠浩
ポール・マッカートニー『タッグ・オブ・ウォー』(80年)に収録された曲で、亡きジョン・レノンに捧げられたナンバー。鈴木惣一朗はポールが書いたこの曲を蔡にジョンのように歌ってもらうことで、ポールの抱いていた“想い”を成就させたかったようだ。「そして、そんな蔡くんの歌をAnn Sallyの歌声で包み込むことで、ララバイっぽくなるかなって思ったんだ」(鈴木惣一朗)。ちなみにこの曲は本作で最初にレコーディングされ、アルバムの方向性を模索していくうえで大きなヒントになった。
Grow Old With Me / 小池光子+曽我部恵一
[試聴]Grow Old With Me / 小池光子+曽我部恵一[試聴]Grow Old With Me / 小池光子+曽我部恵一
ジョン・レノン&オノ・ヨーコ『ミルク&ハニー』(84年)に収録された未完成曲。鈴木はこの曲を「Here Today」のアンサー・ソングとして、ここに持ってきた。曽我部とは以前から交流も深い鈴木惣一朗は、「最近の曽我部君の活動ぶりを見てると、どこかジョンに重なるところがある」と感じていたらしい。いっぽう、サニーデイ・サービスのファンだった小池にとって、念願のコラボレートとなったこの曲。曽我部の無骨さを滲ませた歌声に、小池のエンジェリックなコーラスが優しく降り注ぐ。
Junk / インストゥルメンタル
[試聴]Junk / インストゥルメンタル[試聴]Junk / インストゥルメンタル
ポール・マッカートニー『マッカートニー』(70年)に収録されたインスト・ナンバー。『マッカートニー』はポールがすべての楽器を演奏した宅録アルバムで、〈ポール派〉鈴木惣一朗にとって強い思い入れのある作品だ。ここでは、これまで〈林檎の子守唄〉シリーズにずっと関わってきたミュージシャンたち、藤原真人(キーボード)や伊賀航(ベース)、影山敏彦(ギター)らが参加。アルバムのクライマックスへと繋がるインタールード的な役割を果たしている。
Happy Xmas(War Is Over)
[試聴]Happy Xmas(War Is Over)[試聴]Happy Xmas(War Is Over)
ジョン・レノンが71年にリリースしたシングル「ハッピー・クリスマス(戦争は終った)」のカヴァー。9.11以降、アメリカでは放送禁止になったこともある名曲だが、ここではアルバムに参加したほとんどのアーティストが順番にヴォーカルをとり、クリスマスの歓びと平和への願いを歌っている。本作の制作にあたってはオープニングが「Love」、エンディングはこの曲でいくことが早くから決まっていたらしい。『白盤』の“白”は雪の無垢な白さでもあったのだ。そして、オルゴールが奏でる「Love」が聞こえ始めると、ソングサイクルが一回転する……。
村尾泰郎